WALKMAN IN THE PARK 歴代ウォークマンを楽しめる空間が銀座ソニーパークに登場
ウォークマン発売40周年を記念して銀座ソニーパークに登場した木を多用したスペースに歴代のウォークマンを自由に聴けるスペースが登場。
「Walkman」をただの音楽を再生する道具としてではなく、40年の歴史の中で音楽に寄り添ってきた「人」にもフォーカスしてその当時の雰囲気を「公園」のような空間で体感できる。
地上のエントランス付近には初のスポーツモデルのウォークマンとして発売された「WM-F5」がBig Walkmanとして鎮座。
鮮やかなイエローとアイコニックなデザインは記念撮影できるフォトスポットとしても活躍していた。
木材を使いボックスや湾曲したバンクのようなスペースは、歴代のウォークマンを座ったりしながら寛いで自由に音楽を楽しむためのスペース。
多くの来場者が思い思いにヘッドホンで音楽を堪能していた。
40周年という事もあり、40年をその年ごとに40人の著名人やクリエイターが当時聞いていた楽曲をその年に発売されたウォークマンにセットしている。
当時の雰囲気をウォークマンの質感と楽曲の雰囲気で感じる事が出来る趣向が凝らされた展示だ。
常設される売店ではウォークマン40周年記念オリジナルTシャツも販売される。
歴代のWalkmanロゴやカセットテープのグラフィックはウォークマンファンならずともファッショアイテムとしても活用できるものが揃っていた。
木製のボックスや湾曲したスケートボードのランプのようなセクションにはウォークマンが設置され、座ったり楽な姿勢で思い思いに音楽を楽しむ事が出来る。
自分にとって思い出深い年代だけでなく、知らない年代の音楽にも触れる機会となっている。
こちらは1981年。
音楽家や映画評論家、小説家などマルチに活躍する中原昌也氏が11歳当時の音楽とその年に発売されたウォークマン。
テープが主流の時代、レンタルショップや図書館がお金を掛けずにお気に入りの曲を集める貴重な場所だった。
2012年は、ぼくのりりっくのぼうよみを2019年1月をもって活動終了し、改名した「たなか」。
彼が14歳当時には音源はテープやCDからデジタル音源をダウンロードするネットワークウォークマンが主流となる。
外界と切断される感覚はウォークマンがもたらしてくれる普遍的なものかもしれない。
40周年を1年ごとに切り取っているため、40台のウォークマンがフロアに並ぶ。
道具としての進化の過程だけでなく、自分の生まれた年や人生の節目など、傍にあったウォークマンを見る事で甦る感覚があるはず。
先ほど紹介した2名以外にも多くのミュージシャンやクリエイター、著名人がウォークマンとともに過ごした時代を一言ので表したコピーも。
一言で当時の流行やウォークマンが人に寄り添っていた様子を想起させる言葉もあれば、一緒に掲載されている詳細を読まないと分からないものある。
思わず当時を思い出す感覚があったり、興味をひくコピーが並ぶ。
また、そのコピーと一緒にウォークマンとの出会いや音楽との付き合い方、それらを通したそのクリエイターやアーティストたちのこだわりや仕事への向き合い方、人生の一部などが垣間見える興味深いコメントが並ぶ。
・windandwindows
地下3階のスペースではソニー製のグラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」が29台に加えウーファー3台配置された空間が広がる。
リアルな音を再現出来るこのスピーカーが配置された空間に足を踏み入れると、生演奏をしている中にいるような感覚を楽しむ事が出来る。
蓮沼執太フルフィルの総勢26名による今回イベントのために制作された「windandwindows(ウインドアンドウインドウズ)」の演奏が再現され、聴く場所によって聞こえ方や響き方が変わってくるので、好きな場所を試しながら好みの音響を感じる場所を探す楽しみもある。
ランプのように音を奏でる様子が光りで表現される様子を見ていると時間を忘れるような感覚もあり、のんびり空間を堪能する事も出来る。
地下4階のフード・ドリンクスペース「BEAR TO GO」があるフロアには圧巻の230台の歴代ウォークマンが壁の全面に展示される「Walkman Wall」が広がる。
初期のモデルから最新モデルまでの変遷、テープからデジタルデータへの音源の変遷、技術やデザインの進化などを感じられる。
ゴールドの特別仕様となる15周年記念モデルはマニア垂涎のアイテム。市場では高値で取引されるモデルで、実物を目にするまたとない機会だ。
愛用していたウォークマンを見つけると、当時聞いていた音楽や過ごしていた時間などの思い出が頭をよぎり懐かしい気持ちになる。
テープの時代から愛用している人には技術の進歩が、MP3のようなデジタルメディアからウォークマンに触れたという人にとっては当時の大きなボディに込められた技術やデザインなどが新鮮に映るかも知れない。
展示されているウォールにはWalkmanの歴代のロゴも。
初代のものからメディアの変化により「Discman」や「MDwalkman」と商標やロゴの変遷も楽しめる。
更に、音源を収録するカセットテープやMD(ミニディスク)などのメディアも並び、録音できる時間に制限があったり、音源に合わせて長さを選んだりと、現在の大容量のデジタルメディアでは(ほぼ)制限が無くなった現在とは違ったウォークマンの在り方も感じられた。
最後に歴代のウォークマンの一部をまとめて届け(左右にスワイプする事で複数の画像を確認出来ます)。
愛用していた機種があるかもしれない。
大きさは小型化し、高性能なものに進化を遂げているが、どの機種も当時の技術をフル活用して世に出された名作ばかり。
様々なニーズに応えつつ、ユーザーが欲しくなる新機能を洗練されたデザインの中に盛り込むSONYの姿勢は当時から変わらない。
音楽を持ち運んで好きな時に好きな場所で、自分だけの世界で楽しむ事が出来るウォークマン。
商品を作るだけでなく、新しいコンセプトを生み出し、多くの人の思い出に残り、クリエイターやアーティストにもインスピレーションを与えてきたSONYのウォークマン。
その歩みはこれからも止まらない。
【銀座ソニーパーク 次回開催イベント】
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