伊良コーラ(いよしコーラ)話題のスパイスが効いたクラフトコーラ
「伊良コーラ」をご存知だろうか?
コーラと言えばあらゆるシーンで飲まれるポピュラーなドリンク。飲食店やコンビニ、自動販売機などどこでも気軽に飲むことが出来る。
そんな気軽に飲めるコーラを極限までこだわって作り込んだスペシャルな「クラフトコーラ」として今、話題になっているのが伊良コーラだ。15種類以上のスパイスと柑橘類を調合し、スパイスが効いた優しい味が特徴とのこと。とても気になる。
ビールの世界ではクラフトビールと呼ばれるものが多く存在するが、代表のコーラ小林氏が作るクラフトコーラとはどのような物か。
ちなみにクラフトビールのエ定義は以下の3つを満たしていることが条件だ。
・small(小規模)
・independent(独立性)
・traditional(伝統的な製法)
これを踏まえて伊良コーラを見てみると、コーラ小林氏が一人で手作りし、自社工房「伊良コーラファクトリー」で100年以上前のオリジナルコーラレシピに基づいている事から、まさに「クラフトコーラ」を名乗るにふさわしいものだと思う。
今回は渋谷区の246号線沿いの国連大学敷地内で開催されているファーマーズマーケット内に出店していた。
ちなみに店名の由来はコーラ小林氏の祖父で和漢方職人である伊東良太郎氏から命名したもの。
伊良葯工(いよしやっこう)という和漢工場を営んでいた祖父のから直伝された調合技術を用いて作られたコーラは、単にスパイスを投入するものではなく、たしかなバックグラウンドが商品に反映されている。
これらの材料を最高の割合で調合し納得するクオリティに達したものを販売するスタイルを取っているため、製造に時間がかかり少量の生産となっている。
まさに大手飲料メーカーの高効率・大量生産とは一線を画すこだわりが伺える。
さらに味だけでなくスパイスの効能により新陳代謝アップや疲労回復に効果があるという。こうした健康効果を感じる事が出来る点もこれまでの清涼飲料とは大きく異なる点だろう。
この日は瓶に詰められたシロップがかなり少なくなって人気の高さがうかがえる。
シロップの質感はサラサラというよりはドロッとした濃厚な印象。これを容器に入れてからスライスしたレモンと炭酸水を注入して提供してくれる。
提供されたものはシロップが沈殿しており、コントラストがきれいだ。
これをストローで均一な状態になるまでかき混ぜる。少し混ぜればちゃんと混ぜるので、炭酸が抜けない程度に混ぜるのが良さそうだ。
実際に飲んでみた。容器も薄いプラスチック製容器のためドリンクの冷たさを手でも感じる事が出来る(底の部分はしっかりしていて、置いても安定している)。
まず感じた印象はスパイスの存在感。甘すぎない飲みやすさを補うようにコーラの酸味の中に複雑な辛みや苦みのような奥行があるように感じる。そのため、強く味覚に訴えてきて飲みごたえがある。
また、多くの材料が使われているだけあって柑橘類やスパイスなどの材料も舌ざわりから存在を感じられる事も特別なコーラだと感じさせてくれるポイントだ。
そして口の中に広がり鼻を抜ける香りも楽しむ事が出来る。通常のコーラにはないスパイス独特の複雑な香りは飲んだ直後と少しの時間差で異なった広がりを感じ、二度楽しむ事が出来る。
この味の深みや口に広がる香りは是非、実際に飲んで体感してほしいと思う。
500円という価格も今までにないものだが、コーヒーやビールであれば珍しくないもので、ここまで多くの材料と労力、そして和漢方のノウハウを駆使して作り込まれたコーラであれば納得できる値段ではないだろうか。
そして、一緒に出掛けた人とこの驚きを共有したりこの体験をまだ飲んだことが無い人に伝えてコミュニケーションにもなると考えるととても楽しい。
商品と同時に体験も買う事が出来ると考えればその価値を十分に感じる事が出来ると思う。
現在もレシピを日々アップデートし続けており、その進化にも期待したい。
今回出店していた国連大学のファーマーズマーケットを中心に様々な場所に移動販売車を走らせているコーラ小林氏の出展情報などは、以下のページにまとめられたSNSの情報などから見る事が出来るので、併せてチェックしてほしい。
【新宿区下落合に「伊良コーラ総本店下落合」がグランドオープン!】
クラフトコーラ専門店「伊良コーラ」の店舗がグランドオープン!
【ファーマーズマーケットへのアクセスなど】
伊良コーラ@国連大学ファーマーズマーケット(その他出店情報など)
【伊良コーラ総本店下落合へのアクセスなど】
伊良コーラ総本店下落合(クラフトコーラ)