ブラック&ホワイトのInstapump Fury Boost フォトレビュー
リーボックとアディダスの代表的な2つのテクノロジーを融合した意欲作、インスタポンプフューリー ブースト。
これまでに試作品のデザインをそのまま落とし込んだプロトタイプ、ファーストカラーのシトロンとウルトラブーストのファーストカラーの2色をまとったオリジナル(OG)2モデルをリリースした「OG meets OG」に続く第3弾の最終章としてリリースされるのが今回の「Black & White」。
これまでもポンプフューリーではモノトーンを基調としてモデルはリリースされてきたが、今回のモデルはスペシャルな仕様にふさわしい、こだわりが詰まった仕様となっている。
細部を見れば見る程魅力を感じる2色のディテールや質感などをリーボッククラシック原宿からお届け。
ブラック
アッパーをブラックでシャープな外観に仕上げたモデル。
インタビューで本モデルの秘話を語ってくれた、ポンプフューリーのデザイナースティーブン・スミス氏の「必要とするものを超えない」という考えに則った、ミニマルな雰囲気を体現している。
精悍なブラックと純白のブーストフォームに自然な発色のガムソールという絶妙な色合いのマッチングを感じさせる組み合わせが印象的。
ブラックにホワイトのテキストでシンプルな配色に仕上げられたアッパーは、これまでの2モデルとは異なり、表面に目の粗いメッシュを採用。
本モデルのコンセプトである「テクノロジー」を感じさせる、ソリッドな雰囲気。
フィット感を調整するチャンバーもナイロンの表面に光沢のあるラインがメリハリと奥行を感じさせる仕上がり。
履き口部分のディテール。
シュータンとヒールのタブにはホワイトを使用し、重くなりすぎな印象。
シュータンの表面素材にはやや光沢のあるリップストップナイロンのような素材を採用。
この部分も高級感を演出しつつ、ハイテク感のある仕上がりだと感じる。
OGよりもやや薄目のシュータンは余裕のあるフィット感。これまでの2モデルと同様にOGよりもゆったりとしたサイズ感となる。
幅はほぼ同じだと感じたが、履き口周りのフィット感で選んでいた人はハーフサイズ下げるのも良さそうだ。
ヒール周りもプラスチック部分をクリアパーツに、メッシュ部分もトゥ部分同様の目の粗いメッシュを使用。
シュータン裏にはプロトタイプ同様に”CONFIDENTIAL”(機密)の表記が。
2ブランドのタッグという特別感を強調する隠れたディテールだ。
ミッドソールのブーストフォームはこれまでの2モデルでもポンプフューリーの履き心地を大きく進化させたと高く評価されている。
90年代の最新テクノロジーで生み出された前後に分割されたスプリットソールは現代でも通用する履き心地だが、最新の技術で生み出された素材でブラッシュアップされた性能を体感出来る。
ブラックのアッパーにホワイトの分割された特徴的なソールが良いコントラストを生み出している。
アウトソールはクラシックなシューズにも使用される色味のガムソール。
ソリッドになりすぎない絶妙なバランスで、モノトーンながら様々なシーンで活用できるデザインに仕上がっていると感じる。
カーボンシャンクはかなり攻めた光沢のあるシルバー。
無難なマットや同色ではなく、インパクトのあるディテールを盛り込む事で歩いた時にさりげなく個性を主張出来る。
クセがあるように感じるが、意外と違和感は無い。
ホワイト
続いてもう一つのモデルのホワイト。
潔いくらい純白で覆われた外観だが、こちらも奥行を感じさせるディテールが詰まっている。
トゥ部分の先端にはリフレクターを配置。
メッシュ部分はブラック同様に目の粗い素材を使用して陰影を作り出し、ホワイト一色でも印象に残る質感になっている。
ベクターマークはブラックを使用し、ゴムバンドにもブラックと共通のものを装着している。
この部分はホワイトでも面白かったかもしれないが、ブラックのバンドがアクセントになっている。
履き口周辺も完全にホワイトで統一。
ポンプやシュータン・ヒールのタブもホワイトを取り入れてクリーンな外観を演出している。
光沢感のある半透明のリップストップナイロンは、その下のメッシュと相まって複雑な質感を表現している。
ヒールのプラスチック部分はブラック同様のクリアパーツを使用して溶け込ませている。
インソールは黒となり、ブラックに採用された白いインソール同様に色を反転させている。
ホワイトはブーストフォームのホワイトと同色で爽やかな雰囲気だが、近くで見ると発泡したフォームの質感が強調されて、ブラックよりもディテールがわかりやすいかもしれない。
アッパーのまっさらな雰囲気と相まって、これもプロトタイプのような雰囲気を感じさせる。
アウトソールは共通のガムソール。
アウトソールまでホワイトももちろんアリだと思うが、この色味の方がコーディネートするときの幅が広がりそうだ。
こちらでもシルバーのカーボンシャンクは良いアクセントになっている。
今回もキーホルダーはモデル事に異なっている。
ブラックは黒地に”pump”、白地にBOOST。
ホワイトは両面白地かと思いきや”pump”はクリアカラーとなっていて面白い。
プロトタイプから、全てのモデルで専用のキーホルダーが付属するのはコレクション的にも凝ったディテールだと感じた。
3つのパックで計5モデルがリリースされたインスタポンプフューリー ブースト。
リーボックの最もアイコニックなモデルとアディダスの革新的なテクノロジーによって、デザインと機能性が高次元で融合したモデルとなった。
これまでのモデルも実際に手に取ると「実物は良い」となるものだったが、こちらもモノトーンの中に複雑なディテールがあり、実物を前にすると欲しくなるはず。
このページのディテールを参考にしつつ、是非店頭でその質感を確かめてみてほしい。
【新たなコラボレーションモデル】
ZX Fury 名作を融合した最後のコラボレーションモデル!
【これまでにリリースされたモデル】
PROTOTYPE(プロトタイプ)
OG meets OG
Instapump Fury BOOST トリコロール 美しい配色と技術の融合!
【開発秘話】
「レジェンド」スティーブン・スミス氏のインタビュー
【この記事に関連する店舗】
Reebok Classic Store Harajuku リーボック クラッシックストア 原宿(キャットストリート)