AIR JORDAN 11 LOW SNAKESKIN Review with photos.
4月19日に発売となったAIR JORDAN 11 low SNAKESKIN。
2000年のOG復刻の翌年の2001年にピンクと併せてリリースされたブルーのスネークスキンが復刻。
ファンも多く、待望の発売となった一足のディテールを写真でチェックしていきたい。
まずは全体のスタイルから。
完全にデザインの異なるアッパーを持つローカットではなく、OGのデザインのままローカットにしたモデルの中でも、ブルーのスネークスキンと目の覚めるようなホワイトレザーの切り替えしは爽やかでとても相性が良いと感じる。
クリアブルーのソール部分は複雑な形状でクリーンなアッパーのデザインとの対比でお互いに存在感を引き立たせ、全体のデザインを構成している。
ラグジュアリーなデザインを高い質感で表現している印象だ。
まずはアッパー部分を見てこう。
ジョーダンの要望により、タキシードにも似合うフォーマルなデザインというコンセプトのもとに作られたデザイン。
ロープ状の丸い形状のシューレースは一般的なものよりも太目で、全体的にマッシブなフォルムとのバランスを取り、統一感のある印象。
デザインはローカットになり、よりフォーマルな方向性を感じるが、ブルーのスネークスキンに置き換えられたことにより、カジュアルに履けるファッション性が高まった。オールシーズで履ける汎用性の高さもローカットの方があるだろう。
続いてトゥ部分。
トゥ部分が上記のフォーマルな雰囲気を演出するコンセプトを最も体現している部分だと思う。
また、パテントレザーから置き換えられたスネークスキンの柄の完成度も高く、所有欲が満たされる部分だ。
この部分は実際に手に取った人は写真で見る以上に満足感が高いのではないだろうか。
OGと共通のソールを使用しながらも、最も印象が変わるのがヒール部分ではないだろうか。
ジョーダンのロゴや「23」を控えめに配置し、ローカットになった事に対してのバランスを取っているように感じる。
本来の大きさで配置するのも面白いと思うが、クリーンな外観に貢献していると思う。
そしてサイド部分。
OGではパテントレザーのブラックとアッパー・ミッドソールのホワイトに爽やかさを与えるクリアブルーのアウトソールが、スネークスキンのブルーとの濃淡のある統一感につながっている。
また、ミッドソールとアッパーが同じ流れるようなデザインを描いているのに対し、アウトソールのラバーはせり出しつつ、複雑な形状となっている。
クリーンな外観が単調にならずに印象に残るのは、このアウトソールの形状の影響がありそうだ。
最後にソール部分。
ソールは歴代のジョーダンシリーズの中でも複雑な形状が印象的なアウトソール。
前足部と踵に配置された濃いブルーのラバーやクリアブルー、そして透けて見えるジョーダンのロゴとデザインのアイコンの一つとなるカーボンシャンクなど多くのパーツで構成されている。
バスケットシューズに求められる性能を備えた結果のデザインとなり、まさに機能美を感じる。
ソールが見えるように飾っても楽しむ事が出来るくらい、凝った形状だと思う。
このように、ジョーダン11は履くのも楽しいが細部のディテールも見ていて楽しくなるモデルだと感じる。
スネークスキンという、ナイキではバスケットシューズを中心に採用される事のある素材だが、主張が強めのモデルもある中、全体のコーディネートの中に溶け込むようなクセの少なさも感じられる。
もちろん、その存在感を浮き上がらせるように、スニーカーを目立たせるコーディネートもアリだろう。
そして冒頭でも書いたが、実物はホワイトのレザー部分も含めてとても質感が良いので、是非手に取って確かめてほしいモデルだ。