鮮やかさと透明感の融合。AIR MAX 720 BETRUE フォトレビュー
NIKEから6月1日に発売された「2019 “BETRUE”コレクション」。
多用な個性を尊重するムーブメントがNIKE社員からスタートた本コレクション。
今回紹介するAIR MAX 270はシリーズ中最もインパクトのある虹色のグラデーションがアッパー全面に施された印象的な一足。
しかしただの派手なスニーカーではない。2019年にリリースされた新たなモデル、エアマックス270の特徴を見事に活かしたモデルとなっている。
早速外観から。
色味がトゥからヒールにかけて変化するグラデーションというかなり奇抜なカラーウェイとなるが、全体を俯瞰すると派手な印象ながらまとまったデザインだと感じさせる。
クリアのエアユニットとブラックのシュータン&シューレース部分、そして同じくブラックのサイド&ヒールカップのパネルがそれぞれのセクションを引き立てあい調和している。
ただの派手なスニーカーも多く存在する中、高い完成度ではないだろうか。
続いてボックスのディテールにも触れておこう。
スペシャルなモデルだけあってボックスのデザインにもこだわりが感じられる。むしろ、これだけ派手なスニーカーに通常の赤箱だと違和感があるかもしれない。
細部も”BETRUE”の文字やプリントされたシグネチャーもコレクションのこだわりを感じさせるポイントだ。
部屋に置いておいてもポップな印象を与えるデザインは、スニーカーと一緒に飾る楽しみもあると思う。
このディテールはスニーカーにもしっかり落とし込まれている。まずアッパーを見ていこう。
ブラックという差し色をエアマックス270のデザインを最大限活かしてシュータン部分とメッシュパネルという面積のある部分に採用した点も秀逸。
トゥ部分のパーツもソールに寄せたクリアでなく、アッパーの統一感を重視して切り返したブラックを採用している点も好印象だ。
また、同コレクションの他モデルのように色を区切ったスタイルのカラーブロックではなく、ほぼ一枚もののアッパーを活かしたグラデーションとしたところも、エアマックス720というモデルの特徴をしっかりと活かしているポイント。
エアマックス95のグレーグラデーションとも異なるグラデーションのタイプだ。
そしてインソールのこだわりも要チェックだ。
インソールもスペシャル仕様だ。
右側はそれぞれのカラーにその意味がプリントされ、左側には”BETRUE”の文字がプリントされ、メッセージ性とデザインを両立したディテール。
ちなみにインソールは糊で滑らないようになっているので、外すと戻しにくそうなので注意が必要だ。
最後に、存在感を発揮するエアソールユニットをチェック。
エアソールユニットの大きさを活かし、クリアの存在感が強く出ている。カラフルさとのバランスが取れているのは、この大きなエア部分のおかげだと思う。
アッパーの発色の強さもクリアの美しさを引き立てている。
また、接着されている部分も綺麗なクリアなので、アッパーの生地が見えるので、エアとアッパーが融合したような雰囲気。
とてもきれいな部分で、黒いスウッシュもワンポイントになっている。
そして、クリアとホワイトで構成されたソールは歩いた時に顔を覗かせるアクセントにもなりそうだ。
今回の”BETRUE”コレクションに採用されたエアマックス720は今年発売されたばかりの新しいモデル。
かつての名作が様々なカラーや仕様でリリースされる中、リアクトエレメントシリーズと並んで新たにリリースされた意欲作だが、この新たなモデルの特徴(ほぼワンピースで構成されたアッパーや大きなエアソールユニット)を活かしたレインボーグラデーションと目が覚めるようなクリアのエアで構成されている。
派手さで敬遠する人もいるかも知れないが、履いてみると予想外の合わせやすさなので、是非トライしてみてほしい一足だ。
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