GEL-LYTE 3 OG “TRICO 2020” Shigeyuki Mitsui x Shigeyuki Kunii 発売記念パーティ
アシックスの数ある名作の中でも、多くのファンが存在するモデル「GEL-LYTE 3(ゲルライト3)」。
発売から30年という歴史と節目となる2020年、30周年を記念したプロジェクトが始動。
その中でアシックスのデザイナーとしてGEL-LYTE 3を生み出した三ツ井滋之氏とミタスニーカーズのクリエイティブディレクターとして数々のプロジェクトを手掛けてきた国井栄之氏のタッグによりリリースされるのが「GEL-LYTE 3 “TRICO 2020” “Shigeyuki Mitsui x Shigeyuki Kunii”」となる。
今回は発売の前日、1月22に渋谷のTHE CORNERで開かれた発売記念パーティーの様子と本作のディテールなどをお届け。
会場内はアシックスとミタスニーカーズのコラボレーションを全面に押し出すビジュアルの中に、同店のアイコンともいえる金網を設置した展示スペースが展開される、ミタスニーカーズの世界観を感じられる内装。
店内のディスプレイと同様に、これまでにミタスニーカーズが手掛けてきた歴代のGEL-LYTE 3の別注モデルが展示されていた。
同モデルのイメージビジュアルも壁一面のスクリーンに投影され、今作のコンセプトなどが感じられる映像が流れる。
会場の2Fには発売を翌日に控えたGEL-LYTE 3が金網で構成された什器の展示される。
レッドに染め上げられたトゥ部分は非日本国旗を立体的に再現しており、その他にも赤富士や鶴という日本人にとっては縁起の良さを想起させるイメージが落とし込まれている。
このレッドはアッパーからミッドソール、アウトソールのクリアから見える部分まで回り込んでおり、斬新なデザインと感じられるとともに、製造にも高い技術が必要な事を想像させる。
対照的にホワイト一色で構成されたアッパーやミッドソールはGEL-LYTE 3の造形をクリーンな外観で堪能する事が出来る。
シンプルながらも、ヒールのメッシュ部分には蓄光仕様のGELが封入されており、その質感を視覚と触覚で楽しむ事が出来るギミックが仕込まれている。
トゥ部分のレッドはホワイトのレザーとは異なる質感を演出するスエードが採用されている。
赤い色味と相まって暖かみのある雰囲気。
切り返しのラインは2015年にリリースされたブルーがメインのTRICOと同様に印伝のような光沢ある質感がアクセントになっている。
ここでも、ミッドソールとクリアソールから透けるレッドがインパクトを与えてくれる。
GEL-LYTE 3に採用されている、左右に分割されたスプリットタンは足の甲の負担を軽減してくれるだけでなく、デザイン面でもアイコンとなっている。
この部分にミタスニーカーズのロゴを配置したジッパーが装備されているのも大きな特徴。
このギミックによって、スリッポン仕様としても使用する事が出来る。
シューレースを緩めてルーズな状態にしたり、様々な表情を楽しめそうだ。
内側のトリコロールのストライプに、ブラックのジッパーで引き締まった印象を与えるデザインで、見る角度によって様々な表情が見られる。
サイドのアシックスストライプの中心に配置されるメッシュも、通常の縦横の格子ではなく、アイコニックな金網を想起させる仕様に変更されている。
2015年のモデルからこの部分も変更され細部に至るまでアップデートされている。
ちなみに内側のトリコロールのアシックスストライプは前作同様Mexico 66に使用されたカラーとして採用されている。
TRICOの虜になるという言葉遊びも掛けられている。
インソールにはコラボレーションを果たしたアシックスとミラスニーカーズのロゴ、タッグを組んだ”Shigeyuki Mitsui” “Shigeyuki Kunii” 二人のネームが格子状の柄とともに存在感を発揮する。
まさにスペシャルなモデルにふさわしく、細部までこだわりが詰まっている。
また、インソールにも通気性や防臭性に定評のある「オーソライト」が採用され、履き口のライナーにも足当たりの良さそうな素材が採用されるなど、上記のシュータン部分のジッパーとともに、30年前のレトロなモデルの中に様々なハイテクシューズの要素が散りばめられている。
ソール部分は展示している台の中に鏡を設置し、金網越しに見る事が出来る面白い仕掛け。
クリアで構成されたアウトソールからは、「FAR EAST」の文字が浮かび上がる。
東京においての上野(ミタスニーカーズの所在地)を表しており、トゥ部分から回り込むレッドと共に目を惹くデザイン。
また、リリースされるGEL-LYTE 3のデザインとマッチしたTシャツも同時に発売される。
フロントにはシュータンのジッパーと共通の意匠を持つジッパーがついたメッシュポケット(ストライプ内のメッシュとも共通する)、バック部分にはゲルライト3をデザインした三ツ井滋之氏が今回のために書き下ろした「東京改」の文字が大胆にプリントされる。
「東京改」は”Tokyo Custom Made”を意味し、金網のデザインも感じさせるフォントで仕上げられている。
こちらもスニーカーと併せて手に入れたいアイテムだ。
当日は今作をタッグでリリースしたミタスニーカーズのクリエイティブディレクター、国井栄之氏もGEL-LYTE 3 “TRICO”を着用して会場に。
前身ブラックで統一し、スニーカーを引き立たせるようなコーディネート。
以下は会場にこれまでにミタスニーカーズによりリリースされたGEL-LYTE 3の歴代の別注モデル。
フェンスに整然とディスプレイされたモデルは、どれもコンセプトがデザインに落とし込まれた、ゲルライト3の魅力を更に引き立てる、アシックスを知り尽くしたミタスニーカーズとのこれまでの軌跡を感じさせるモデルばかり。
上から順に時系列となっているので是非チェックしてみてほしい。
GEL-LYTE 3 虎視眈々 2008.07
GEL-LYTE 3 蛇視潤々 2008.07
GEL-LYTE 3 BLUE BERRY 2008.10
GEL-LYTE 3 PRPLE HAZE 2008.10
GEL-LYTE 3 黒豹 2010.9
GEL-LYTE 3 TRICO mitasneakers 25th ANNIVERSARY 2015.01
GEL-LYTE 3 Souvenir Jacket “BEAMS x mita sneakers” 2016.06
GEL-LYTE 3 Souvenir Jacket “BEAMS x mita sneakers” 2016.06
ゲルライト3というアシックスを代表するモデルの一つの30周年という節目に、スニーカーシーンのキーパーソンとなる三ツ井滋之氏と国井栄之氏によるタッグで生み出されたこだわりやギミックが詰め込まれた、まさに「逸足」。
アシックスファンは勿論、スニーカー好きなら注目せずにはいられないモデルだと感じた。
2020年はアシックスとミタスニーカーズから目が離せない。
【ミタスニーカーズへのアクセスなど】
ミタスニーカーズ(mita sneakers)
【このイベントが行われた場所】
THE CORNER 渋谷 (イベントスペース)