ADIDAS ZX8000 AQUA 忠実に再現された名作!
アディダスの数あるテクノロジーの中で、アイコニックなものの一つとして挙げられるのが”TORSION TECHNOLOGY(トルション テクノロジー)”。
ソールを前後に分割し足の本来の動きを引き出すトルショングルーブ(溝)と、不必要な捻じれ(トルション)を抑えて怪我などを防ぐトルションバーを組み合わせたフットウェアを1989年にリリース。
整形外科医やバイオメカニズムの専門家、靴造りの専門家などの知見を結集して作られた。
そんなアディダスの歴史を語る上で欠かせないギミックとともに1989年にリリースされた「ZX8000」が2020年の元旦にオリジナルカラーで復刻。
絶妙なブルーの爽やかさとビビットなイエローのコントラストが美しい注目の一足を話題のアディダス専門店「A.T.A.D」からお届け。
当時のデザインとカラーブロックをそのまま採用して復刻されたZX8000。
モデル名の「ZX」は日本のバイクメーカーのカワサキに由来するという。
前回の復刻は2013年と、実に7年ぶりのリリース。(CONSORTIUMからは昨年リリースされているが価格が3000円ほど高かった)
今回はやや色味が明るくなっており、足元を目立たせるイエローが鮮やかさと軽快さを感じさせる。
ちなみに、中東ではADIDAS人気をベースにこのモデルもかなりの人気があるようで、SNSでもかなりの投稿数がある。
ZX8000のデザインを特徴づける部分といえばこのヒールとトゥ部分のディテール。
プラスチックヒールカップを装備したハイテク感と、トゥ部分のメッシュの織り方の対比がレトロ感と未来の雰囲気を同時に感じさせてくれる。
90年代に入りハイテクスニーカーブームが巻き起こる前の独特な雰囲気が、現在ではかえって新鮮な印象を与えてくれる。
アッパーのイエローと同調したトルションバーがソールの前後を連結する。
これまでに復刻されたモデルはEVAのミッドソールにSOFTCELLというクッショニングを装備していたが、今回は見た目はそのままにADIDASの最新テクノロジーであるBOOSTフォームが搭載されている。
価格もconsortiumから出た時よりも抑えられており、まさにファインチューンがなされている。
アウトソールも80年代のアディダスの雰囲気を感じられるレトロなランニングシューズのパターンを楽しめる。
ディテールをチェックするとライトブルーの爽やかなアッパーの中に、アイコニックな部分をビビットなイエローを差し込みアクセントにしている。
サイドのスリーストライプやシュータンのトレフォイル、フォアフット(とヒール内側)のミッドソールにあるサポートパーツや”TORSION”ロゴが配されたシュータンのデュブレ、全てがブルーとのコントラストを演出。
この2色の対比がレトロなフォルムにエッジの効いたアクセントを加えているのが、ZX8000の魅力の一つ。
また、スエードの質感も独特。
遠くから見るとスムースだが、表面は微妙に毛羽だっている。
トゥ部分のイエローの素材も同様に毛羽だった感じで青みがかっているがどこか暖かい雰囲気を感じさせる。
ただ、少し汚れにはデリケートな質感にも感じる。この辺は、撥水スプレーなどを使えば付着する汚れは軽減出来そうだし、汚れやすい場所や雨の日に履かなければ問題は無い気がする。
それを補っても魅力的な一足なので、是非実際に手に取って見てほしいと感じた。
そして、細かいディテールに注目するとインソールにも当時ZX8000がリリースされた際のコピーである”I WANT ICAN”の文字が左右に分けてプリントされている。
当時のカラーとディテールに加え、細かい部分にも当時の雰囲気を感じさせる要素を盛り込んでリリースされている。
個性的なカラーはファッションのアクセントにもなるし、春先にも合わせやすい爽やかさもある。
当時を知る人は勿論、ZX8000が新鮮に映る人にも是非履きこなしてもらいたい一足だ。
【新たなコラボレーションモデル】
ZX Fury 名作を融合した最後のコラボレーションモデル!
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